子育てに関する講演や執筆活動をしている富山県の精神科医、明橋大二さんの講演会が21日、佐賀市兵庫町のメートプラザ佐賀であった。同町の青少年健全育成会など5団体の主催で約400人が参加した。 明橋さんは、現在の少年事件の背景に子供の自己評価の低さがあると指摘。「しつけや勉強を教える前に、幼い時期に十分甘えさせて、子供が自分は大切にされていると思えるようになることが重要だ」と訴えた。最後に、大きな声を出せずに悩むヒツジの子供が登場する絵本「くまのこうちょうせんせい」を紹介し、「子供に『頑張れ』と言うだけでなく、頑張ってもできないつらさを大人が分かってあげることが大切だ」と締めくくった。【関谷俊介】絵本『くまのこうちょうせんせい』はこちらです。
