[プレスリリース]「子どもの遊びに関する実態調査」

「子どもの遊びに関する実態調査」 学生の80%が習い事 休日、平日とも一人ぼっちで遊んでいる子が3割 4割以上が昨年と比べて遊ぶ時間が減少 『子育てハッピーアドバイス』シリーズの著書で、精神科医の明橋大二と、マーケティングリサーチを行う株式会社メディアインタラクティブ(所在地:東京都渋谷区)が共同で子どもの遊びについての調査を実施しました。 ◆明橋医師からのコメント ==================== 子どもは遊ぶのが仕事です。遊びによって、人生を楽しむことを知るし、人間関係も学びます。ルールや思いやりも学ぶし、我慢すること、譲ること、自分を主張すること、順番を守ること、社会を生きていくうえでのさまざまなスキルを学びます。 また遊びのなかでは、誰もが必要とされるし、ルールの上で平等です。どんなにお金持ちの子でも、タッチされたら鬼にならないといけないし、野球など一人欠けたら成立しなくなる遊びもあります。子どもの成長にいちばん大切な自己肯定感が育つうえでも、遊びはとても大切な役割を持っています。 子どもにとって遊びの大切さがもう一度見直されたのは、はからずも今回の東日本大震災でした。地震と津波で、多くの子どもたちから笑顔が失われ、不安から親のそばを離れない子どももたくさん現れました。そんな時、子どもたちの心を救ったのが、ボランティアの人たちとの遊びであり、子ども同士の遊びでした。 遊びの中で、1カ月ぶりに笑顔を取り戻した、という子も少なくありませんでした。 また、お寺など小さな避難所の子どもたちは、比較的遊ぶスペースもあり、子どもたちもいろいろなお手伝いに駆り出されたことから、比較的元気だったのに対し、大きな避難所で、遊ぶスペースもなく、一日じゅうテレビやビデオを見ていた子どもたちは、強いストレスを抱えていて、攻撃的になるなど、さまざまな症状を出してきたといわれます。 そういう意味で、今、日本の子どもたちの遊びはどうなっているのか、メディアインタラクティブの協力を得て、リサーチしてみました。 ================================ 以下、調査データとその解説をお送りいたしますので、報道のご参考にしていただければ幸いです。 【調査結果】 ※「アイリサーチ」にて本調査における詳細資料の無料ダウンロードサービスを行っております。ご興味のある方は下記より、アクセスをお願いします。記事等からのリンクも問題ございません。 http://www.i-research.jp/report_dl/list.html 【調査概要】 1.調査の方法:株式会社メディアインタラクティブの運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用した WEBアンケート方式で実施 2.調査の対象:全国の小学生の子どもを持つ親500名を対象に実施 3.有効回答数:500 人 4.調査実施日:2011年8月17日(水)―8月18日(木) 【設問一覧】 Q1. 普段の遊ぶ時間は、1日平均どれくらいですか。【平日】 Q2. 普段の遊ぶ時間は、1日平均どれくらいですか。【休日】 Q3. 普段、どのように遊んでいることが多いですか。【平日】 Q4. 普段、どのように遊んでいることが多いですか。【休日】 Q5. 普段、誰と遊んでいることが多いですか。【平日】 Q6. 普段、誰と遊んでいることが多いですか。【休日】 Q7. 塾や習い事をしておりますか。【平日】 Q8. 塾や習い事をしておりますか。【休日】 Q9. 去年と現在を比べ、遊ぶ時間は増えましたか。減りましたか。 Q1. 普段の遊ぶ時間は、1日平均どれくらいですか。【平日】(N=500) Q2. 普段の遊ぶ時間は、1日平均どれくらいですか。【休日】(N=500) まず一見した感想は、まだまだ子どもたちはよく遊んでいるし、子どもの遊びの世界は、それなりに守られている、ということでした。 平日1時間以上遊んでいる子どもが70%以上、休日4時間以上遊んでいる子どもは、50%以上。それから、少数ではありますが、遊ぶ時間がほとんどない、という子どもが、平日で5.6%、休日でも2.6%あります。これはちょっと心配で、きっと相当ストレスをためているのではないかと思います。それにしても、平日のみならず休みの日も遊ぶ時間がない、というのは、もう大人と同じ生活で、すでに子ども時代が奪われているのではないか、とちょっと心配になります。 Q3. 普段、どのように遊んでいることが多いですか。【平日】(N=472) Q4. 普段、どのように遊んでいることが多いですか。【休日】(N=487) 気になることとしては、一人遊びをしている子が、30%ということ。おそらくこれは昔に比べてかなり増えていると思います。一人遊びも大切ですが、やはり遊びの中で人と関わるという体験は、どんな子どもにもしてほしいなと思います。 Q5. 普段、誰と遊んでいることが多いですか。【平日】(N=424) Q6. 普段、誰と遊んでいることが多いですか。【休日】(N=427) 異年齢の子どもと遊ぶ、というのも、昔と比べたら減ってはいるでしょうが、25%の子どもが遊んでいます。遊びを通して年齢による関係であったり、尊敬の気持ちなどを学べることは大いにあるので、これは、まだ、いい遊びができている子がいるんだなという印象です。 Q7. 塾や習い事をしておりますか。【平日】(N=500) Q8. 塾や習い事をしておりますか。【休日】(N=500) Q9. 去年と現在を比べ、遊ぶ時間は増えましたか。減りましたか。(N=500) 遊ぶ時間が去年より減った、という子どもが43%。年齢とともに、遊び時間が減っていくのはやむをえないことなのかも知れませんが、せめて小学生の間は、じゅうぶんな遊び時間を確保してやってほしいなと思います(もちろん中高生にも遊びは必要ですが……)。 まあ、遊びというのは、本来本人が楽しいのがいちばんであって、外遊びでなきゃならないとか、異年齢の子ども集団が大事だとか、大人がいちいち口出しすべきものではないかもしれませんが、これからもいい遊びをさせてあげたいと思っています。 ■引用・転載時のクレジット表記のお願い 本リリースの引用・転載は、必ずクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。 〈例〉「明橋大二とインターネット調査のメディアインタラクティブが実施した調査結果によると……」 ■「アイリサーチ」 URL  : http://www.i-research.jp ■明橋大二医師プロフィール 昭和34年、大阪府生まれ。 精神科医。 京都大学医学部卒業。 国立京都病院内科、名古屋大学医学部附属病院精神科、愛知県立城山病院をへて、現真生会富山病院心療内科部長。 専門は精神病理学、児童思春期精神医療。 ・現職 千里金蘭大学生活科学部児童学科客員教授 スクールカウンセラー 児童相談所嘱託医 NPO法人 子どもの権利支援センターぱれっと理事長 「東日本大震災子ども支援ネットワーク」スペシャルアドバイザー 診療のかたわら、年100回以上の講演活動と執筆活動を行う。
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